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太陽光発電を設置してからの電気代は毎月いくらくらいになるのか?

太陽光発電システムをこれから設置することをご検討されているお客様は、太陽光パネルを取付をしたら、電気代がいくらになるか気になりますよね。このコラムでは太陽光パネルを設置することを検討されている方々に、太陽光を導入したらどのようになるか参考になる情報をご紹介させて頂きます。

 では、太陽光を設置したら電気代がいくらくらいになるかの説明の前に、電気の契約について、まずご説明します。

皆さん、九州電力の電気の契約がいくつかあるのはご存知でしょうか?

オール電化住宅向けの契約プランであったり、アパートにお住まいの方が主に加入されている契約だったりと実は、複数の契約があります。また、九州電力から新しくリリースされた「おひさま昼トクプラン」などもあります。「おひさま昼トクプラン」は2024年4月1日から提供がスタートしますので、別コラムで詳しくまたご説明します。

 ここでは、オール電化向けの契約プラン「電化deナイト・セレクト」とオール電化以外の住宅向けの契約プラン「スマートファミリープラン」の違いからまずご説明します。

スマートファミリープランについて

そもそもですが、電気の単位はkwh(キロワットアワー)でカウントされます。

スマートファミリープランの特徴は、夜でも朝でも昼でも、電気の契約単価は同じであるということ。また使用量が増えれば増えるほど、単価は高くなっていくという契約になっています。

例えば、1ヶ月間に500kwhの電力使用量が発生した場合は

①0〜120kwh までは 120kwh×18.37円=2,204円

②121kwh〜300kwhまでは 180kwh(300kwh−120kwh)×23.97円=4,314円

③301kwh以上は 200kwh(500kwh−300kwh)×25.87円=5,174円

というように、それぞれの3段階の使用量別に計算され、その合計が電力使用料金となります。つまり①+②+③で11,692円となります。

この契約に関しては、電力使用量が多い方は、300kwh以上からは割高な単価となっており、節約の仕様がないので、あまり向いていません。電力使用量が少ない方(300kwh未満の方)は計算単価が安いので、おすすめです。例えば、単身赴任で1人でお住まいの方や学生さんなどはお勧めですね。もし、家族4名様で電力使用量が300kwh以上お使いでしたら、契約を見直すことをお勧めします。

電化deナイト・セレクト

この契約の特徴はズバリこれです。時間帯によって電気代を節約することができるという点です。なので、平日の日中お仕事や学校で不在の方はお勧めの契約です。共働きで日中ご自宅にいない世帯が今は多いですので、現在の働き世代にあった契約となっていますね。

また、オール電化住宅との相性が非常に良いです。

デメリットとしては、日中の時間帯の電気単価が高いので、日中に電力使用量が多いお客様は電気代が割高になる傾向があります。

電気代の計算は以下のようになります。(仮に7月の時期で計算)

上記と同じように500kwhの電力使用量の場合は、

①平日昼間に50kwh  50kwh×27.63円=1,381円

②休日昼間に150kwh  150kwh×22.01円=3,301円

③夜間に300kwh  300kwh×14.59円=4,377円

となります。よって、電力使用料金は9,059円となります。

同じ、500kwhの電力使用量であっても契約メニューで電気代が変わることがわかりました。

特に、オール電化住宅がどんどん増えていますので、オール電化住宅の方は、「電化deナイト・セレクト」に契約しているか今一度ご確認ください。また、まだオール電化にしていなくて、これからオール電化に切り替えをご検討中の方は、「電化deナイト・セレクト」に切り替えをした場合どのくらいの電気代になるかを一度試算してみることも良いと思います。

シュミレーションに関しては、九州電力のホームページからもできますし、当社でもご案内することも可能ですので、一度今の契約に電力使用量と合っているかを見直してみるのも良いかもしれませんね。

これまでで、電気の契約メニューは複数あることがわかりました。

オール電化住宅で電力使用量が600kwhでの想定電気代

ここからは、オール電化住宅の方が太陽光パネルを設置した場合と仮定して、ご説明しますので、「電化deナイト・セレクト」を前提に説明をしていきます。

では、仮にオール電化住宅で電力使用量が600kwhであった場合を想定して、太陽光発電システムを導入したらどうなるかを説明していきます。

月に600kwhの電力使用量の場合、電気代はどのように計算されるのでしょうか?

電気代の計算方法は以下の通りです。

基本料金は1,888円となります。

電力量料金は仮に夏場に600kwhを以下のような割合で仕様した場合は

①平日昼間に50kwh  50kwh×27.63円=1,381円

②休日昼間に150kwh  150kwh×22.01円=3,301円

③夜間に400kwh  400kwh×14.59円=5,836円

合計で10,518円となります。

「燃料費調整額」と「再エネ賦課金」とは?

では、他に「燃料費調整額」と「再エネ賦課金」とありますが、これは何でしょうか? 簡単に説明しますと「燃料費調整額」は燃料費の変動によって発生した費用を調整するお金です。また、「再エネ賦課金」は太陽光パネルなどの売電のための財源です。

基本料金と電力量料金とは別に

燃料費調整額が600kwh×−1.62円(2024年2月)=−972円

再エネ賦課金が600kwh×1.4円(2023年度)=840円

がかかります。よって、電気代は基本料金と合わせて12,274円となります。

太陽光パネル設置後の電気代は

では、太陽光パネルを設置した場合に電気代はどのようになるのでしょうか?

仮に、5kwシステムの太陽光を設置した場合で考えてみます。

年間発電量はメーカーのシュミレーションから算出することができますが、例として5,800kwhとします。

その場合、月間平均発電量は12ヶ月で割りますと、483kwhとなります。

太陽光発電システムを導入すると、日中の電力は太陽光パネルで発電した電気で自家消費することができます。設置前は電力会社から電気を買うということしかできませんが、太陽光パネルを設置すると電気を買わなくて済むわけです。もちろん、雨の日など天候が悪く発電しない時は、太陽光パネルを設置しても、電力会社から買わなければなりません。では、昼間の自家消費電力量はどのくらいでしょうか?

これはご家庭により様々ですが、おおよそ100kwhから150kwhを自家消費すると考えて頂いて結構です。もちろん、うちはおじいちゃん・おばあちゃんが居て日中は電気をたくさん使うことが想定されるというご家庭は、自家消費量を200kwhで考えてください。

では、ここでのケースの場合、仮に自家消費量を120kwhで考えてみます。そうすると

電気代は以下のように計算することができます。

電力使用料金は7,708円となります。

また、電力会社から自家消費を120kwhした分の燃料調整額と再エネ賦課金が下がります。

燃料費調整額は480kwh×−16.2円=−777円

再エネ賦課金は480kwh×1.4円=672円

となります。よって基本料金と合わせて電気代は9,491円となることがわかりました。

つまり、太陽光発電システムを設置することで、電気代が2,783円も安くなりました。

太陽光発電システム設置後の売電収益について

次に、太陽光発電システムを設置したら、発電して自宅で自家消費!余った電気は電力会社に売ることができるという売電収益を得ることができます。

売電収入で電力会社からお金が振り込まれたということをお聞きになったことはないでしょうか?太陽光発電システムを設置している住宅は、毎月お金が通帳に振り込まれているのです。ちなみに売電は1kwhにつき16円(2024年現在)という単価で10年間売ることができます。

ということで、このケースの売電は以下のようになります。

売電量=発電−自家消費

   =483kwh−120kwh

   =363kwhとなります。

つまり、売電収入は

 363kwh×16円で5,808円となります。

毎月、5,800円前後のお金が通帳に振り込まれることとなります。

結果としては、毎月600kwhの電力を使用しているご自宅が太陽光発電システム5kwを導入した場合このようになります。

太陽光システム設置前

・電気代 = 12,274円

太陽光システム設置後

・電気代   9,491円

・売電代   5,808円

⇨実質    3,683円

導入後の電気代は実質4,000円をきることが期待できます。

まとめ

もちろん、そこには設備投資のお金がかかってきますので、太陽光発電システムを安くで設置することができれば、大変魅力ある商品ですよね。

次回は、「太陽光発電システムは元取れるの!?」で詳しく経済効果と設備投資のことをご紹介しますので、こちらも導入をご検討中の方は、ご参照ください。

最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。

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